KaffePC セットアップ

KaffePC のインストールや設定方法について説明します。

1. インストール

1.1 アーカイブの展開

DOS 上で zip アーカイブを展開します。kaffepc ディレクトリが作成され、その 下に KaffePC のバイナリが展開されます。

DOS では、zip アーカイブを unzip386.exe で展開することができます。

1.2 環境変数の設定

以下の環境変数を設定します。ここでは、展開したディレクトリを c:\kaffepc としています。
set PATH=c:\kaffepc\bin
set KAFFEHOME=c:/kaffepc
set CLASSPATH=<user-jar or user-zip files>
環境変数 KAFFEHOME, CLASSPATH のセパレータが '/' (スラッシュ) である点に 注意してください。CLASSPATHには、動作させる Java アプリケーションの zip/jar ファイルを適宜追加します。

注)KaffePC 1.0 beta3 から、システムクラス klasses.jar, kaffepc.jar はシステム起動時に自動的に追加されるようになりました。

また、%KAFFEHOME%/lib/ext ディレクトリに拡張子 .jar のついたファイル を置いておくことで、システム起動時に自動的にクラスパスに追加することがで きます。クラスパスに設定される順番は以下のようになっています。

  1. %KAFFEHOME%/lib ディレクトリにある klasses.jar, kaffepc.jar
  2. %KAFFEHOME%/lib/ext ディレクトリにある拡張子 .jar のファイル
  3. 環境変数 CLASSPATH の内容

1.3 KaffePC の起動

DOSプロンプトから以下のように起動します。
C:\> kaffe <mainメソッドを持つクラス名>
なお、複数のクラスをアプリケーションとして同時に起動する場合には、 KaffePC Launcher を使用します。

1.4 日本語コード・タイムゾーンの設定

KaffePCで日本語(シフトJIS)を扱えるようにするには、次の環境変数を設定 します。
set LANG=ja_JP.SJIS
また、タイムゾーンを日本標準時間にするには、次の環境変数を設定します。
set TZ=JST-9

1.5 ネットワークの設定

KaffePC は packet driver を自動認識するため、ドライバの設定は特に必要 ありません。IP アドレス、ホスト名などの設定は %KAFFEHOME%\lib ディレク トリにある kp_net.pro ファイルを編集して行います。設定する項目は以下の 通りです。
kaffepc.net.boot
true または false を指定します。true を指定した場合は、BOOT サーバまたは DHCP サーバから TCP/IP の情報を 取得します。この場合、以降の IPアドレス等の設定情報は無視されます。
kaffepc.net.my_ip
マシンの IP アドレスを指定します。
kaffepc.net.netmask
マシンの netmask を指定します。
kaffepc.net.nameserver.0 (プライマリ)、 kaffepc.net.nameserver.1 (セカンダリ)
DNS サーバを指定します。
kaffepc.net.gateway
gateway を指定します。
kaffepc.net.hostname
マシンの hostname を指定します。
なお、先頭に '#' (シャープ)がある行はコメントとみなされます。 kp-net.pro の例を以下に示します。
kaffepc.net.boot=false
kaffepc.net.my_ip=192.168.0.10
kaffepc.net.netmask=255.255.255.0
kaffepc.net.nameserver.0=192.168.0.1
kaffepc.net.nameserver.1=192.168.0.2
kaffepc.net.gateway=192.168.0.1
kaffepc.net.hostname=venus

1.6 浮動小数点エミュレータの設定

386, 486SX などの浮動小数点コプロセッサがない CPU で KaffePC を実行する 際には、以下の浮動小数点エミュレータの設定が必要です。
set 387=N
set emu387=c:/kaffepc/bin/emu387.dxe

2. KaffePCファイルシステム

KaffePCでは、通常のDOSにおける FAT ファイルシステムをサポートしていま す。ディレクトリセパレータKaffePCは、ディレクトリの区切りとして、'/' (スラッシュ) を使用します。

2.1 ロングファイルネームの変換

KaffePC では、ロングファイルネームをプログラム中で使用している Java ア プリケーションのために、ファイル名変換の仕組みを提供します。 KaffePC は指定されたファイルにアクセスする際に、同じディレクトリに変換 テーブルを見つけると、そのテーブルの変換機構に従って名前を変換します。 実際のファイルへのアクセスは、変換された名前で行われます。 変換テーブル名は _kptrans.tbl です。書式は、以下の通りです。
<Name>=<Trans Name>
...
ここで、<Name> はプログラム中で使用されているファイル名、 <Trans-Name> は実際にアクセスするファイル名です。また、先頭に '#' (シャープ)がある行はコメントとみなされます。

変換テーブルの例を以下に示します。

javax.comm.properties=jv-comm.pro
kaffepc.net.properties=kp-net.pro
この例では、ファイル名javax.comm.properties、kaffepc.net.properties が それぞれjv-comm.pro、kp-net.proにマッピングされます。

3. KaffePC ユーティリティ

3.1 Pingコマンド

ネットワークの設定を確認するために、Pingコマンドを使用することができま す。Pingは以下の形式で実行します。
c:\> ping <hostname>
接続が確認できた場合、標準出力に
<hostname> is alive.
と表示されます。

3.2 KaffePC Launcher

KaffePC Launcher は、複数の Java アプリケーションを同時に起動するため のツールです。KaffePC Launcher は以下の形式で呼び出します。
c:\> launcher
KaffePC Launcher は起動時に %KAFFEHOME%\lib\kp-lnchr.pro ファイルに記 述されたアプリケーション情報に従って Java アプリケーションを起動します。 kp-lnchr.pro ファイルの書式は以下の通りです。
kaffepc.launcher.class.<Application No>=<Main Class Name>
kaffepc.launcher.args.<Application No>=<Main Args>
...
ここで、<Application No> は 0 から始まるアプリケーション識別番号、 <Main Class Name> は起動するクラス名、<Main Args> は起動す るアプリケーションの引数を指定します。また、先頭に '#' (シャープ)があ る行はコメントとみなされます。

kp-lnchr.pro の例を以下に示します。

kaffepc.launcher.class.0=App1
kaffepc.launcher.args.0=param1 param2
kaffepc.launcher.class.1=App2
これは以下のコマンドを並行して起動した場合に相当します。
c:\> kaffe App1 param1 param2
c:\> kaffe App2